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1. 表示(表1:PDFファイル8K)
お米の表示はJAS法によりお米を販売する全ての業者に義務づけられており、表示項目は「名称」「原料玄米」「内容重量」「精米年月日」「販売者」で、無洗米5銘柄全てに表示されていました。精米方法は、全てBG精米製法(精白米表面に付着している肌ヌカに、同質の肌ヌカをつけて取り去る方法)でした。また、No.2以外に(財)日本穀物検定協会が原料玄米欄の表示と内容の一致を認証したマークや、全国無洗米協会が定めた水準に達した無洗米につけられる認証マークがありました。
無洗米のうたい文句としてNo.1、3、5には「洗わずに炊ける。とぎ汁が出ないので海や川を汚さず、水も節約できる。天然ビタミンがそのまま。ヌカをきれいに取り除いているので白くおいしく、ジャーによる黄ばみが出にくい。」、No.2には「とがないので健康を守り、手を守り、環境を守り、経済的に得するお米」、No.4には「簡単・便利・早い・手軽、水道代節約、地球にやさしい」等の表示がありました。
また全ての無洗米に無洗米をおいしく炊くポイント、No.4以外の無洗米に保存方法や「水を加えると少し白く濁る場合がありますが、これはヌカ分ではなく、お米のでんぷん質が溶け出したものです。そのまま洗わずに炊いて下さい。気になる方は軽くすすいでから炊いて下さい。」等の記載もありました。
2.
価格及び経済性
「水道代節約、経済的に得するお米」等の記載もあったが、無洗米の1kg当たりの価格は416円〜630円で、精白米(No.6)の397円と比較すると19円〜233円高いことから、無洗米は洗米しないため上下水道代は安いが、単価が高いので精白米より割高になってしまうことが分かりました。
3.
米の砕粒等・米の歩留まり
無洗米はぬかを取るために、精白米のような通常の精米工程より精米工程が多いため、精白米より破砕粒(破砕粒とは砕けた粒でその大きさが正常の粒の1/4以上2/3以下までのもの)が多くなっている可能性があるので、その割合について調べたところ、無洗米の方が精白米より破砕粒が多いという傾向はみられませんでした。また、無洗米はぬかを取り除いているため、米の重量に違いがみられる可能性があるので、「砕粒」等の異物を除いた米100粒の重さ(米の歩留まり)について調べたところ、無洗米が精白米より軽かった。これはぬかが取れた分の差であると考えられます。
4.
とぎ汁中の固形物総量(とぎ汁中の蒸発残留物量)
及びCOD(化学的酸素要求量)
米のとぎ汁中にはぬかやでんぷん等が含まれるため、無洗米も精白米と同一条件でといだ場合のとぎ汁中の蒸発残留物量を調べ、固形物総量としたところ、無洗米では平均0.64g/100gでしたが、精白米では平均1.59g/100gであり、無洗米の2倍以上でした。環境面の指標の1つであるCOD(化学的酸素要求量)については、無洗米では平均668mg/lであり、精白米では平均1472mg/lで、無洗米の2倍以上となり、無洗米の方が環境負荷が小さいことが分かりました。
5.
水分・たんぱく質・脂質(%)
水分(%)は、無洗米では平均15.7%、精白米では平均15.1%であり、無洗米の方が少し多めでした。たんぱく質(%)は、無洗米では平均5.5%、洗米した精白米では平均5.3%であり、脂質(%)は、無洗米では平均0.86%、洗米した精白米では平均0.87%であり、無洗米と精白米で差は見られませんでした。
6.
食味テスト
精白米のNo.7を基準米として、ご飯の外観(形、色)、香り、甘さ、粘り、硬さ、総合評価(おいしさ)について評価してもらったところ、最も評価が高かったのは複数原料米のNo.3で、無洗米のおいしさは基準米とほとんど変わりませんでした。
7.
アンケート調査
20〜70代の男女275名を対象に無洗米に対する意識及び利用状況等について実態調査を行ったところ、下記のグラフのような結果が得られました。
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