2025.03.12
"無料"セミナーだけのつもりが...高額な就活サポート契約にご注意!((独)国民生活センター)
<相談事例>「就活に有利だ」などと説明され、高額な就活サポート契約をした
就職活動を始めるため就活情報サイトに登録したところ、無料の就活セミナーの案内メールが届いたので、事業者の事務所に出向き説明を受けた。その際に「就活に有利だ」と言われ、入会金15万円と、ライブゼミやオンデマンド、就活相談などができる約40万円の就活サポートを契約した。支払いを個別クレジットの分割払いで契約する際、アルバイトの月収は1~2万円程度だが、「月々20万円の親の仕送りを収入に含めるように」と言われ、年収欄にはアルバイト収入と親の仕送りを合わせて260万円と記載した。個別クレジットの手数料を含めると、総額は80万円に近い金額になってしまった。就活に関する動画を少し視聴したが、役立つ内容ではなく料金も高額だ。アルバイト収入はわずかで、親の仕送りは生活費で消えてほとんど残らない。今後の支払いが不安なので解約したい。
<相談事例>就活の相談を受けているという人に相談をしたところ、「今のままでは厳しい」と言われ、考える時間も無く高額な就活サポート契約をしてしまった
無料動画共有サイトで就職活動の相談を受けているという人を知った。メールで相談したところ、ビデオ通話で詳しい話をすることになった。ビデオ通話で就活の現状を伝えたところ、「今のままでは厳しい」と言われ、有料の就活サポートを勧誘された。よく考える時間も無く、言われるがままに3カ月間で約12万円の契約を承諾してしまった。相手には、名前と電話番号、メールアドレスを伝え、契約書はメールで受け取った。すぐに契約を後悔し解約したいがどうしたらよいか。
就活生へのアドバイス
・無料面談や無料セミナーの参加だけのつもりでも、高額な契約の勧誘を受けることもあるため注意しましょう
無料面談や無料セミナーの内容や有料サービスの勧誘の有無について事前によく確認したうえで、Web会議への参加を判断しましょう。
・SNSで知り合った人からの一見親切な誘いは、高額な契約の勧誘が目的の恐れがあるため注意しましょう
最近はSNSで知り合った人からの連絡がきっかけでオンラインでのやり取りが始まり、最終的に高額な契約の勧誘につながるケースもみられます。「エントリーシートを添削してあげる」「相談にのってあげる」など、顔の見えない相手からの一見親切な誘いにも注意が必要です。
・断定的な説明や就活生の不安をあおる言葉に注意しましょう
「100%内定」「必ず役に立つ」などと断定的な説明をされたり、事業者から「このままでは就活に失敗する」などと就活の不安をあおるようなことを言って勧誘するケースがみられます。焦ってその場で契約せず、自分にとって本当に必要な契約なのか慎重に検討し、断るときは、「契約しない」とはっきり意思を伝えましょう。
・契約しても、クーリング・オフや契約の取消し等ができる場合があります
勧誘を受けることを知らないまま、呼び出されたりWeb会議や電話での面談を受けたりした中で、面談の中で有料のサポートやビジネススクール等を勧められて契約した場合には、クーリング・オフができる場合があります。
また、事業者が社会生活上の経験が乏しい就活生に対し、不安をあおって契約が必要と告げた場合や「親に相談したい」と申し出たにもかかわらず相談を妨害して勧誘をした場合には、消費者契約法により契約を取り消すことができる場合があります。
・不安に思った場合は、早めに最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番···最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
■(独)国民生活センターHP:"無料"セミナーだけのつもりが...高額な就活サポート契約にご注意!(発表情報)_国民生活センター (kokusen.go.jp)